苦言の効果

誰でもそうだろうけど、人に注意とかするのは好きじゃない。
理由はいろいろあって、自分がうるさがられるのも嫌なんだろうし、自分ができてないのに人に言えるかってのもあるんだろうし、あまりきついいい方しないようにと考えてるうちにめんどくさくなったり、時期を逃してしまったり。

でも、去年1年、気になってたことをある職員に言った。年が変わらないうち、12月31日に。
直接仕事に関係ないことなのでさらに言いにくかったけど、まあ結局は仕事に支障を来たすので、それに本人のためにも言っといた方が良いと思って。
彼女は今の部署では一番若い23歳なのに、なぜか言葉遣い、態度は一番年上なのかというくらい横柄な感じ。本人は悪い人ではなく、たぶん照れとかそういうものがあって、そういう態度や言葉遣いになっているのだと思うが、年上に向かって子供に言い聞かせるような言葉遣いだし、ちょっと人を見下しているようなところもある。
言葉遣いに気をつけなさいって私がここで言うことかと思いながらも、言わせてもらった。
私が、「ちょっと一言言わせてもらっていい？」と言った瞬間、いつも余裕な感じの彼女の顔が引きつった。
「私がこんなこと言うの変やけど、来年はちょっと言葉遣いとか態度とかに気をつけて。一番若いのに一番若い感じじゃないから。一応パートさんでも、後から入ってきた人でも、あなたよりも年上なんやから、もうちょっと言い方考えてね。」
と言わせてもらった。彼女は少し涙ぐんだ感じで、
「それは自分でもわかってる。気をつけます。」
と言った。たぶん家に帰って落ち込んだんだろうなと思ったけど、
まあ言ってよかった。
彼女が引きつってたと言いながら、自分の顔も相当引きつってたと思う。
なんせ今日は言おうと思ってから、4時間かかったんだから。
情けないったらありゃしない。
まあ、あれは去年までの私ってことにして、今年からはもうちょっと成長したいと思います。

苦言の効果は言われた彼女より、言った私にあったかも。